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ちょっと今日は金曜日だというのに早く帰ってきたので、
溜まっていた前クールのドラマを見ようかと、インセンスとハーブティーで準備万端。
で、11時くらいには寝てしまおうと想っていましたが、
何のことは無い。結局この時間まで眠れず。

で、明日書こうと想っていた記事をひとつくらい。
もしかしたら下書き保存で終わってしまうかもしれないけれど。


キュレーションについて興味を持つ昨今ですが、
気になる記事を見つけ、更に気なる記事を見つけていったので、
logしつつ、徒然書きます。

米国の無線ブロードバンド政策に反旗を翻した放送業界
配信元:日本経済新聞

 オバマ大統領の「米国を無線ブロードバンド大国にする」という公約から始まった米国の無線ブロードバンド整備計画に黄信号がともっている。米国政府は大量の無線帯域を確保するため、衛星通信や船舶無線などから周波数を集めようとしているが、同計画に地上テレビ放送業界が難色を示しているからだ。次期大統領選挙をにらみ、これまで協力的だった放送業界は「周波数問題(Spectrum issue)」に反対の姿勢を鮮明にした。

■テレビ事業者に120MHzの提供を求める

 地上テレビ放送業界を騒がせる周波数問題とは、そもそも何だろうか。

 米国では高機能携帯電話(スマートフォン)や多機能携帯端末(タブレット)などの普及によって、携帯データ通信用の電波が逼迫している。急速な需要拡大を受け、携帯事業者の業界団体「CTIA(The Wireless Association)」は周波数不足の改善を米国政府に要望してきた。2010年3月に発表された全米ブロードバンド計画(NBP)に「これから10年間で500MHz、向こう5年間で300MHzの周波数を無線ブロードバンドのために確保する」ことが盛り込まれたのは、こうした経緯からだ。

中略

 ただ、この一件に限らず、連邦政府とNABと間には長い対決の歴史がある。

 米国通信法が96年に大改正される前の92年に「ケーブルテレビ法」が制定されたとき、NABは激しいロビー活動を展開。CATV事業者が必ず地域テレビ局のチャンネルを再送信するように義務づける「マストキャリー条項」を加えた。CATV会社はこの再送信義務に抵抗したもののNABに押し切られ、いまでは地域テレビ局にとって再送信料は重要な収入源となっている。

 米国の地上テレビ放送は、09年6月にアナログ停波によってデジタル放送へと全面移行した。このデジタルへの移行でもNABは激しく抵抗し、連邦議会とFCCは移行時期の延期を繰り返してきた。そのほか、10年にはレコード業界がラジオ局の音楽利用に対するパフォーマンスフィー徴収法案を制定しようと議会に働きかけた。しかし、これもNABが徹底的に抗戦して、廃案に持ち込んでいる。

中略

 こうした状況はNABには追い風となる。たとえ周波数問題で連邦政府とぶつかったとしても、次期大統領選の支援を得たい共和党はNABの支持にまわる。連邦議会がけん制するため、FCCは強気の姿勢を示せない。しかももし無線ブロードバンド向けの周波数確保に失敗すればオバマ大統領の失策となり、次期大統領選に悪影響を及ぼす。そのためNABは反対姿勢を示すことで、より多くの妥協を連邦政府から引きだそうと決めたわけだ。

 NABの抵抗は、オバマ大統領と携帯電話業界にとって大きな難題となるだろう。今後の状況によっては、大量の無線周波数が必要な第4世代無線ブロードバンドの整備に計画延期などの影響が出ることになるからだ。

 こうした既得権益と次世代サービス開発の対立は、米国だけの問題ではない。日本でも同様の問題が山積している。今回の周波数問題は、日本にとっても重要な示唆を与えることになるだろう。



この記事を見ると、限られた周波数帯、既得権益、政治的かけひき、というワードが浮かんできますが、これをメディアvsネットワークシステム、という観点から見たらどうでしょうか。既存の巨大メディアと、いまやそこそこ体裁良く発刊できるプライベートメディアの違いとはなんなのでしょうか。それを追ってみようと想います。

キュレーションはメディアを救えるか?
配信元:pressroom #81


前略

この中でキュレーションに関する英文記事へのリンクが張られていたのですが、この記事の内容が非常に興味深いものでした。記事の概要は次の通りです。

* 今や誰もがコンテンツの制作者になれる
* インターネットには玉石混合様々なコンテンツが溢れるようになった
* その結果本当に必要な情報を手に入れるのが難しくなっている
 (単なるアグリゲーションはもはや意味を無さなくなった)
* このような状況で最も必要とされるのが信頼のある企業(マスメディア企業)によるキュレーション、
  すなわちコンテンツの「収集」「選別」「意味付け」「共有」だ
* そして「キューレーション」こそがマスメディア企業復興の鍵となる
* 米国には既にキュレーションで成功している事例もある

中略

メディア業界におけるキュレーションは「編集者が、自身が担当するメディア(ウェブサイト)のテーマを考え、コンテンツの制作者やブロガーを選択し、しかるべき場所に、好ましい効果を発揮するようにコンテンツを配置し、解説文などで補足すること」と言い換える事ができそうです。

私は以前から同様の考えを持っていたため、「キュレーション」という概念は非常にしっくりきました。そして佐々木氏が仰るように、マスメディア企業は一刻も早くこの「キュレーション」に取り組むべきだと考えます。

中略

[元記事] Can 'Curation' Save Media?

# キュレーションはメディアを救えるか?

WEB上で「読む」「観る」「共有する」ことについて、規模の大小に拘らずメディア企業にとって非常に良いきざしがある。キュレーションだ。

メディアについてポジティブな事を言うのはそれほど一般的ではない。今起きている変化は実用的、必然的なもので、編集作業がとりあえず楽になっただけに過ぎず、今もなお旧メディアにとっては厳しい日々が続いている。しかし、未来はすぐそこまで来ている。

メディア企業はまず過去から脈々と続く配信・配送の仕組を廃棄しなければならない。新聞と雑誌は双方とも大きさや形、紙の質感と結びついている。きらきらとした雑誌の質感に対してざらざらとした新聞の質感…こうした相違点はデジタルの世界には存在しない。元 Time Inc. Ventures の編集者兼主任、現在は Readers Digest のCEO兼社長である Eric Schrier 氏は次の様に言う。「私はこれまで、雑誌ビジネスは雑誌社をコンテンツ会社と捉え直すことで、新しい環境でも生き残り繁栄するだろう、と言い続けてきた。」

コンテンツがデジタル形式でいつでもどこにでも配信される世界では、雑誌社、テレビ局、本の販売元、そして一般利用者はみな等しく情報配信プラットフォームとしてのWEBにアクセスできる。ブランドや広告会社も同様だ。実は旧メディアの創始者達は、「メディアをスポンサーからの広告費で運営する」ビジネスモデルにおいて、等しく良いポジションに居る。「広告からPR、ダイレクトマーケティングからプロモーションに至るまで、デジタルは我々の行動全てに関与している。」とはOgilvy Digital のCEO Jean-Philippe Maheuの言。

ここで Maheu と Schrier の共通点がキュレーションだ。

キュレーションは、メディアの敵とみなされている二大トレンド、すなわち「数千のユビキタスなコンテンツ配信」及び「一般の人々によるコンテンツ作成」を克服するために、過去12カ月で大きな影響を持った言葉だ。

旧い形態の配信は対マス向けであった。しかし新しい形態の配信は対少数向けだ。すなわち、無数のコンテンツが作成され、そしてそれらコンテンツの大多数は少数の人の興味しか惹かない、という事だ。しかしここには、関係性も無くばらばらなコンテンツとともに、発見され、整理され、広告が付くような、関連性を持った素材もある。

メディアで働く専門家にとって、キュレーションが新たな役割となる。

最も重要なのは、編集作業に重きを置き、コンテンツの探索に時間を費やす事は望まない人々に対し、クオリティの高いコンテンツのコレクションを与えることだ。これは我々がメディアに対して期待することで、そしてメディアはそれをより良く実践するためのツールを既に持っている。

そう、メディアの未来はより良いもので、決して悪いものではない。

例えば The Readers Digest Association (RDA) は食べ物のカテゴリを扱っている。RDA は休日の食事及び日々の家族向けの晩御飯を料理するミドル世代をターゲットとした TasteofHome.com というサイトを保有している。彼らは彼らの読者の味覚、そして予算を知っている。以前 Tast Of Home は毎週何本かの動画を制作、合計200本を制作してきた。しかしそれだけは足りなかった。現在、彼らは品質の高い2800本の動画を所有しているが、彼らはこれら全てを制作したわけではない。彼らはキュレートしたのだ(www.videos.tasteofhome.com を参照)。

キュレーションはアグリゲーションに近い意味を持つ。アグリゲーションは「集める」ことで、例えば "Easter Supper" という言葉で動画を見つけるようなものだ。しかし、誰もが携帯電話で、動画を始め様々なコンテンツの制作が可能になってしまい、コンテンツは溢れ、もはや集める事には価値は無くなった。アグリゲーションはアグリゲーションでしかないのだ。

Arianna Huffington は早期のキュレータだ。'Huffington Post' の編集チームは、彼女らのHPに掲載するトピックを選び出す。彼女らはジャーナリステックな編集作業において、ブログやウェブサイトから最適なコンテンツを選び出す作業を実施している。Michael Wolff の 'Newser' も同様だ。恐らくキュレータの第一人者は 'The Drudge Report' の Matt Drudge だろう。

今日、キュレーションは多くの編集チームにとって中心的なものとなっている。The New York Times は外部からブログ記事をキュレートしている。そして Times は彼らが彼らのブランドでコンテンツを評価し再配信することが、読者及びコンテンツの作り手にとって、より価値のあることだということを知っている。

キュレーションは、ブランドと配信に力を再び与える。だれもがコンテンツの制作者となり得る現在、信頼されているコンテンツ制作者によるコンテンツの収集及び提供はリスクを伴うため、より価値がある。

動画のトレンドはUGV(user-generated video / ユーザが制作した動画)からCVC(curated video content / キュレートされた動画)に向かう。

ここで、休暇でユタ州の Park City に行く事を計画しているSmith一家について考えてみよう。彼らは YouTube で動画を見る事ができる。しかし目的の動画を探す中で、大量のスパム動画に晒される。中には危険な動画もある。しかし、スキー雑誌、もしくは Park City Resort がSmith一家に提供する動画にはこうした心配が無い。ここにキュレーションがある。

目的に合致した形で集められ提示されるコンテンツ。スキー雑誌がキュレートした Park City に関するコンテンツ群には、異なる趣旨、異なるコンテンツが存在するだろう。Ogilvy の Maheu は次のように言う。「近い将来日常的になる新たなマーケティングチャネル、これを通してブランドを形成する新たな機会として捉え、このビジネス(キュレーション)に参入する…これは非常にエキサイティングだ。私は、広告主がコンテンツが持つメッセージをより効果的にすることで、Curated Video Content に対する新たなニーズが産まれるものと考える。」

キュレーション経済の出現は信頼された情報源に対するより大きなニーズを創造し、そして Schrier のアドバイスを聞き入れたメディア企業は、シングル・メディア・プラットフォームからマルチ・メディア・プラットフォームに迅速に進化する事ができる。しかし、そのインパクトはとても大きい。既に私の会社 Magnify.net は52,000ものキュレートされた動画のチャンネルを持つ。メディア企業は彼らのキュレーションのソリューションを Magnify.net 上に見出しており、電子商取引の会社と共に参入し、ブランドや新たな複合コンテンツ群を構築し始めている。

Taste of Home、New York Magazine、Jones Soda、Zappos.tv、そして Bicycling Magazine。これらはみなコンテンツのキュレーションを将来の編集の鍵だとみなしている。コンテンツの制作者がプロフェッショナルから一般の人たちに広がる中、信頼できるコンテンツの集合は重要になってきている。

キューレートされたマイクロメディアの例を www.Droideo.com に見る事ができる。これは Google Android に関する Google Android ユーザのためサイトだ。このサイトは3500のユーザを抱え、Android に関する最高の動画を保有する。サイトのオーナーはキュレートに細心の注意を払い、そして訪問者は、洗練され、自身の興味にフォーカスされた関連性の高いコンテンツを見るために毎日訪れる。これが私にとってのメディアだ。



これをみると、キュレーションがメディアを救うという論理は良くわかるのですが、逆説的にいえば、誰でもこれができる(著作権の関係はおいておいて・重要ですけどね)ということではないでしょうか。

たとえが稚拙ですが、地震速報もテレビよりツイッターの方が早いし詳細。誰もがつぶやき、状況も(リテラシーは重要ですが)把握できます。鉄道情報もそう。ジョルダンライブで十分近隣の情報は手に入ったり。

今まではヤフーやニフティーのニュースを毎日見ていましたが、最近は見ることはほとんどないです。というのも、ツイッターでフォローしているからです。それは同じこと、という考え方もできますが、わざわざキュレートしたオフィシャルなプロバイダのWEBサイトが必要なのか?(必要ですけどね)ということになります。
信頼性のあるソースを提供すること。それを見たい人はみればいいけれど、自分の見たいものを見て、それを形に残せる時代になっています。paper.li等がいい例ですね。

ただし、だれでもメディア発信できるとはいえ、重要ポイントの一つはリテラシーですよね。

ソーシャルメディア・リテラシ
配信元:pressroom #81


先日、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)で開催されている『「ネットの力、みんなのチカラ」プロジェクト』に参加してきました。

* 「ネットの力、みんなのチカラ」プロジェクト - GLOCOM

私が受講したのは、ブログ『ガ島通信』を運営されているジャーナリスト・藤代裕之氏(@fujisiro)による講義『ソーシャルジャーナリズムの可能性。私たちに何ができるのか』です。

テクノロジーが進化し、ブログやツイッター、ユーチューブ、フリッカーなどのソーシャルメディアが普及したことで、ある程度のリテラシがあれば誰もが情報を発信できるようになりました。つまり、ジャーナリストの定義を「メディアに記事や素材を提供する人」とするのであれば、誰もが「ジャーナリスト」になれるわけです。本講義ではこうした現状を踏まえ、「ソーシャルメディアで情報を共有するとき、何を気をつければ良いか」について、ディスカッションが行われました。ユーストリーム中継もあったため、結構活発な議論になっていたと思います。

議論の冒頭ではまず「日本の従来マスメディアが報道目的でソーシャルメディアを巧く利用できていない現状」が紹介されました。日本のマスメディア企業、実は結構ソーシャルメディアを使っています。例えばブログ。産経新聞の『イザ』や神奈川新聞の『カナロコ』など実に38サイトあります。SNSも9サイトあります。最近では毎日新聞がツイッターと連動した新聞『毎日RT』を発刊したことも記憶に新しいと思います。また、アサヒコムは『はてなブックマーク』と連携するようになりました。しかし残念ながらどれも上手くいっておらず、インターネット上の情報流通において主流になれていない…

本来であればここを出発点に「日本のマスメディア企業がソーシャルメディアを巧く利用できない理由」について考えを深めた上で、「日本のマスメディア企業を反面教師とし、それでは我々はどのようにソーシャルメディアを利活用すれば良いのか(解決策)」について議論を進めるような流れだったのですが、時間切れとなってしまいそこまで深い議論はできませんでした。この日主に議論できたのは以下2点です。

1. ソーシャルメディアで情報を収集するとき、情報の信頼性はどのように確保するか?
2. ソーシャルメディアで情報を発信するとき、何を気をつければ良いか?


1番目の論点では、会場から「発信者のソーシャルグラフを確認する」「発信者が過去に発信した情報を確認する」「発信者の肩書きや経歴を確認する」「実名で情報を発信しているかどうかを確認する(実名であれば信頼度が増す)」などの方法が提示されました。ツイッターであれば「フォロワーの数」、ブログであれば「人気ランキング」も参考になる、との話もありました。藤代氏は「近い将来、信頼度が数値化されるのではないか」とも話されていました。みなさんはどのような方法で取得する情報の信頼性を確保されていますか?

2番目の論点では、藤代氏から「ソーシャルメディアで情報を発信している人の中には、従来マスメディア企業と同じ過ちを犯している人たちが居るのではないか?」との問題提起がありました。例えば「センセーショナルに情報を発信する」「実名を出さずに言いたいことだけ言う」などです。こちらについてはみなさん、いかがでしょうか?

ちなみに2番目の論点において、私がマスメディア企業にとって大切だと考えるのは「想像すること」です。より具体的には「デジタルディバイドを想像する(それを読めない人が居ることを想像する)」「情報流通経路(どのように情報が伝播していくか)を想像する」「情報の摂取方法(どのような方法で情報を取得しているか)を想像する」「読者の心や考え方に与える影響を想像する」などです。そしてこれらを想像するためには「情報を上から下に流す」という考え方を変える必要があると考えます。この辺はもう少し自分の考えを整理したうえで、あらためて書いてみることにします。

メディアリhttp://d.hatena.ne.jp/gatonews/20100428ついても改めて考えてみたいですね。


* 私たちはどのような「メディア」から情報を受け取っているか - ガ島通信
* 盲信の罪、メディアリテラシの必要性 - 2010年4月14日


中略

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[2010-11-05]

少し前の朝日新聞グローブにメディアリテラシに関する特集が組まれていました。ご参考までに掲載しておきます。

* オンライン時代の新リテラシーとは 第一歩は「集中力」から - 朝日新聞グローブ


ここでは「行動規範」について言及されていますね。これについても今後考えて行く必要があるものと考えます。



キュレーションを実践しているニュースサイト
配信元:pressroom #81


前略

いずれも「リンク集」の色合いが濃い中、HuffingtonPost(ハフィントンポスト)が異彩を放っています。ハフィントンポストは今やニューヨークタイムズに次ぐアクセス数を誇る強力なニュースサイトとなっており、そのビジネスモデルはニューズウィークでも紹介されたことがあります。

* ハフィントン流最強ニュースサイトの作り方 - ニューズウィーク日本版


GoogleニュースやDiggなどのニュース「アグリゲーション」サイトでは情報を「収集」「選別」「共有」しているだけですが、ハフィントンポストを筆頭としたニュース「キュレーション」サイトではここにさらに「関連付け・意味付け」を加えており、そしてこれがキュレーションの肝となっているのです。

ハフィントンポストはキュレーション以外にも様々な「記事が見られる工夫」を凝らしています。こうした取り組みは、日本でニュースサイトを運営されている方々にも大いに参考になるのではないでしょうか。NAVERまとめにハフィントンポストに関する日本語の記事をまとめてみましたので、是非ご活用ください。



ではキュレーターはどういう役割を担うのでしょうか。

キュレーターは何をする?
引用元:pressroom #81


前略

とは言え、キュレーションを実践する「キュレーター」は一般的にはまだ馴染みのない職種であり、本来この職種が最も必要とされるメディア企業においては、ほとんど存在していないのではないでしょうか(いらっしゃったらごめんなさい)。

そこで本記事では、キュレーションについてさらに理解を深めるために、Robin Good氏のブログメディアMaster New Mediaに掲載されていた記事を基に、キュレーターの作業内容について少し具体的に解説してみようと思います。抄訳のため、正確な情報は英文をご確認ください。みなさまのキュレーション活動の参考となれば嬉しいのですが。

* Real-Time News Curation - The Complete Guide Part 4: Process, Key Tasks, Workflow - Master New Media


Robin Good氏はキュレーション業務を21の作業項目に分解して「シーケンス」として解説されていますが、ここでは理解しやすさを考慮し、21の作業項目をさらに5つの作業単位(「準備」「収集」「編集」「公開」「改善」)に分類・整理して、紹介させていただくことにします。

なお、本ブログでは過去に一度『キュレーションの業務フローと業務プロセス』と題してキュレーション業務の概要をご紹介したことがありましたが、本記事はこれをリファインするような位置付けとなります。

[Step1] 準備

キュレーションのための準備をします。ここには以下4つの作業が含まれます。

1. キュレーションのテーマ(分野)を特定する
ある程度のユーザ数が見込め、かつ自分の専門知識を活かせる分野を選定します。
2. 情報ソースを選別する
有益な情報を引き出せるニュースサイト、ブログ、RSSフィード、
     ツイッターアカウント(リスト)、フェイスブックページなどを選別します。
3. 情報収集ツールを選別する
RSSリーダやソーシャルブラウザなど、情報ソースから
     情報を引き出すための最適なツールを選別します。
4. ネットワークを構築する
キュレーション対象のテーマに強い専門家や記者やジャーナリスト、
     熱心なユーザ、インフルエンサーといった人たちのネットワークを構築します。


[Step2] 収集

情報を集めます。ここには以下2つの作業が含まれます。

5. 情報を集約する(アグリゲーション)
Step1で選別した情報収集ツールを利用し、情報を集約します。
6. 情報を選別する(フィルタリング)
集約した情報からスパム情報や虚偽情報、品質の低い情報を取り除きます。


[Step3] 編集

集めた情報を基に、読者に提供する情報を生成します。ここには以下9つの作業が含まれます。

7. 提供する情報を選択する
Step2で集めた情報のなかかから、実際にユーザに提供(紹介)する記事
     あるはレポートなどを選択します。
8. 提供する情報を検証する
ユーザに提供する情報の正確性や、情報源を検証します。
9. 提供する情報を編集する
ユーザに提供する情報の体裁を整えます。読者の理解を促進するために、
     必要に応じて導入文やサマリ文を作成します。
     参考文献などがあれば、そこへの参照リンクも付与します。
10. コンテキストを付加する
読んで欲しい読者の興味を惹くようなコンテキストを付加します。
11. 独自の視点を付加する
キュレーター自身の視点や意見を付加します。
     独自の視点は大きな付加価値となるため、単純な再配信や再掲載との差別化を図るためにも、
     これは非常に重要な作業となります。
12. タイトルを付ける
その情報を必要とする読者が判別しやすいタイトルを付けます。
     ここで、読者の信用を無くすようなセンセーショナルなタイトルは控えます。
13. クレジット情報を付ける
クレジット情報は信頼性を向上させるため、可能な限り付けるようにします。
14. 掲載場所(掲載順)を調整する
読者の理解にも関わるため、情報の掲載場所や掲載順はとても重要です。
15. 情報を整理する
読者から見つけやすくするために、各情報に属性情報を付与、あるいは情報をまとめておきます。


[Step4] 公開

編集した情報を公開します。ここには以下3つの作業が含まれます。

16. 情報を更新する
定期的に情報を更新します。
17. 自分についての情報を公開する
キュレーションの対象、自身の専門分野など、
     キュレーターについて知ってもらうための情報を公開します。
18. 情報を流通させる
オンラインメディアやソーシャルネットワーク、アグリゲーションサービスなどを活用し、
     キュレーションした情報を流通させます。


[Step5] 改善

ここには以下3つの作業が含まれます。

19. 読者からのフィードバックを得る
読者からフィードバックを得ながら、読者との信頼関係を構築していきます。
20. 読者の傾向を分析する
アクセスログやアクセス解析ツールなどを利用し、
     アクセス数やセッション数、ユーザ数、サイト滞在時間など、
     読者の傾向(利用動向)を分析します。
21. キュレーション業務を改善する
読者からのフィードバックや読者の傾向を基に、
     上記全ての作業内容について改善を続けます。


以上がRobin Good氏の記事で紹介されていたキュレーターの作業内容(キュレーション業務の内容)です。作業項目が多く、個々の作業も決して容易なものではなさそうですが、だからこそ「キュレーター」という専門職が必要になってくるのではないかと考えました。

キュレーターが業務を遂行する上で利用できそうなツール(全て英語)が『Master New Media』に紹介されています。こちらもご参考までに。

* Real-Time News Curation - The Complete Guide Part 6: The Tools Universe - Master New Media




キュレーションの業務フローと業務プロセス

引用元:pressroom #81


前略

しかしこれまでの記事ではキュレーションの具体的な業務フローと業務プロセス(どのような作業をどのような順番で実施すれば良いか)についてはあまり触れられていませんでした。今回の記事はここを埋めるものとなります。本記事の作者 Robert Scoble 氏は名著「ブログスフィア」(お勧めの本です)の共著者で、ソーシャルメディア、特にブログに対する知見は非常に深いものがあります。その Scoble 氏の記事とあってとても読み応えがありました。

* The Seven Needs of Real-Time Curators - Scobleizer

Scoble 氏は、リアルタイムに更新される原子レベルの情報、すなわちツイッターのツイートや Google Buzz のメッセージもキュレーションの対象になるとした上で、キュレーションの業務フローと業務プロセスを次のように定義しています。

1. 原子レベルの情報を束ねる
あらゆるソーシャルメディアから関連する原子レベルの情報を収集・選別し、束ねる。
2. 束ねた原子レベルの情報を並べ替えて分子レベルの情報を作成する
束ねた原子レベルの情報を、例えば重要度が伝わるような形で並び替え、分子レベルの情報を作成する。
3. 分子レベルの情報を配信する
分子レベルの情報を、ツイッターや Facebook、メールなど、適切な方法で配信する。
4. 分子レベルの情報に対して意見を述べる
分子レベルの情報に対して、自分の(客観的な)意見を付与する。
5. 分子レベルの情報を更新する
状況の変化に合わせて、分子レベルの情報を更新する。
6. 読者が参加するためのウィジェットを追加する
読者からのコメントをもらったり、読者にアンケートをとるための機能(ウィジェット)を追加する。
7. 読者を追跡する
アクセスツールなどで、読者の足取
  (どこから来たのか、どのくらい見られたか、何に人気があったかなど)を調査する。

ここで Schoble 氏は、各業務プロセスにおいてクロスプラットフォームで利用可能なツール(全てのプラットフォームを横断的に利用可能な単一のツール)が未だに整備されていない現状を指摘しています。どうやらツールベンダが次のようなことを懸念しているために、ツールの構築が進んでいないようです。

1. 各プラットフォームのAPIが異なるため、クロスプラットフォームで
  利用可能なツールの作成は技術的に困難である。
2. プラットフォームベンダの動向を気にしている
  (例えばせっかくツールベンダが機能を作成したとしても、
   プラットフォームベンダがさらに高性能の機能を作成する可能性がある)。
3. ツールを作成したとしても利用者が少ないと考えている
  (ただ、Scoble 氏はこれは杞憂であるとしています)。

ツールが整備されていないと業務効率が著しく低下するため、これは今後の課題となりそうです。キュレーションは今後間違いなく普及することを考えると、日本のツールベンダにも是非頑張って欲しいところですね。さて、Schoble 氏は最後に、キュレーションを取り巻く状況は今後改善されていくことを次のように予測されています。

1. (様々なソーシャルメディアにリアルタイムに掲載される原子レベルの情報を対象とした)
   検索機能は近い将来改善されるだろう
2. リアルタイムにトレンドを把握するための機能は近い将来改善されるだろう
3. ブランド価値のある分子レベルの情報と広告は結びつくだろう
4. プラットフォームベンダは近い将来マネタイズの手法を確立するだろう
5. 位置情報サービスは分子レベルの情報に付加価値を与えるだろう
6. 関連性や信頼性の付与はシステム化されるだろう

キュレーションが普及し、マネタイズの手法が確立されるのはもう間近なのかもしれません。



なるほど、よくわかります。これだけ体系的に見れると、頭の中でぼや~っとわかっていたものが、すっきり整理された気がします。

ただ、いまだにわからないのです。自分自信が何をしたいのか。

もともとこのブログをはじめたきっかけのひとつは、溢れる情報をどうやったら効率よく整理できていくか。もともと(おそらく)知的好奇心、というより情報収集欲が強く、いろんな情報を入手したい。でもそれが一般的なニュースサイトの情報だけならまだしも、そのうちいろんな情報サイトを知る。更に情報量が多くなる。
ソーシャルニュースという概念がありますが、みんなでつくる、というものは、私自身に合った概念なのか。やはり自分好みの記事をまとめて、自分のlogにすることがひとつの目的ですが、それを活用してくれる人たちに公開して、もしかしたら役に立つかもしれない・・・と願う。
ネットはずいぶん前からGive&Takeの世界であり、ほとんどの人がTakeであって、Giveの人は少ない。私も概ねTakeの人であったけれど、もうそろろそろGiveで少しくらい貢献したい。でもそれは(自分での経験談を語ることもありますが)既存の記事の引用で、それをまとめているだけ、という苦い自認もあります。

しかしそれがキュレーションだと想って、今奮闘しているところです。

結局、もっとキュレーションサービスが活発化し、様々な情報をキュレートできて、それを簡単に発信できる時代が来た時、メディアはどうなっているのでしょうか。当たり前のように健全に昨日しているのでしょうか。

最後に、少し趣旨が違うかもしれませんが、Evernoteの記事がありましたのでlogしました。

Evernoteが成功する5つの理由、不可欠だった“ギーク主義社会”
配信元:誠Biz


「コンシューマソフトウェアカンパニーとしては最高の時代」というのはEvernoteのフィル・リービンCEO。Evernoteを取り巻く状況について、CEOなりの分析を披露した。[鷹木創,Business Media 誠]

 「今は、コンシューマソフトウェアカンパニーとしては最高の時代」――。Evernoteを取り巻く状況について、米Evernoteのフィル・リービンCEOはこう話した。

 2008年6月に始まったEvernoteは現在、全世界で870万人のユーザーを抱える。新規ユーザーは毎日2万人のペースで増加中だ。驚異的なのは全ユーザーの91%が自然増だったこと。

 特にプロモーションすることなく、ブログやTwitterの口コミでEvernoteを知り、会員になってくれたのだ。8.4%は提携するガジェットからの会員。広告やプロモーションなどで獲得したユーザーは0.6%に過ぎないという。

日本のユーザーは、現在150万人。全ユーザーの17%。毎日Evernoteを使うユーザーは日本では28%

5つの要素が生み出した“ギーク主義社会”

 この成長をもたらした要因は「5つのユニークな事柄」(リービン氏)だ。

1. App Store
2. クラウドサービス
3. オープンソースインフラストラクチャー
4. ソーシャルメディア
5. フリーミアムエコノミクス

 App Storeの誕生によって「ソフトをどうやって売って行けばいいのか――パッケージの流通や販路、マーケティングなど――を悩まずに済むようになった」という。クラウドサービスの普及によって、起業のためにサーバやインフラを自前で用意する必要がなくなった。Evernoteを作るためのデータベースなどの基盤技術はオープンソースの恩恵を受けた。顧客へのリーチも今ではTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアでどんどん広まる。同じようなプロダクトを大手が出してきても、フリーミアムエコノミクスであれば、クオリティの高い製品を提供し続ければ、無料以下の価格競争には陥らない――というわけである。
ギークメリトクラシーは日本企業にもいい影響を与えるという

 「ギークメリトクラシー」――。こうした5つの要素が生み出した状況をリービン氏なりに表現した造語だ。ギーク(geek)とは米国の俗語で、あることに熱中して、人よりも優れた知識を持つ人のこと。「オタク」と訳すこともある。メリトクラシー(meritocracy)は能力主義、能力主義の社会などと訳される。

 リービン氏の言わんとすることを推測すれば、何かに熱中するギークであることが成功への条件。つまり、Evernoteがソフト開発だけに注力し、ソフト開発のギーク度を高めたところに成功の要因があるという。

 「素晴らしいものを作れば、成功できるという世界。マーケティングやロジスティクスなどの“小さな事”は心配しなくてもいい。(Evernote は)そんなギークメリトクラシーだからこそ成功した。デザインやユーザーインタラクションに強みを発揮する日本企業もギークメリトクラシーで成功するのではないか。(日本企業は)ワールドワイドコミュニケーションやロジスティクスは強くなかったでしょう」

 一番重要なことに集中できる時代。「ルネッサンス期に差し掛かっていると言ってもいいだろう」とリービン氏。能力主義社会ならぬ「ギーク主義社会」の到来である。

ちなみに日本国内ではEvernoteの関連書籍が20冊以上。一方、米国では1冊しかないという。また、Evernoteではネットワークインフラも増強。1億ユーザーのキャパシティを備えたNTTコミュニケーションの回線を利用するという

最高の価値は未来に存在する

 これまでのビジネスは最初の価値が最も高くて、徐々に価値が減って行くものが多い。例えば一般的な中古車は新車に比べて安価である。製造した直後に最も価値があり、その後少なくなり、最後は廃車という流れだ。

 こうした「価値逓減の法則」に捕われないのが「情報」という商材。新聞の年間購読を決めれば一定の月額を支払うことになる。インターネットや携帯電話、ケーブルテレビの利用料などもこうした範ちゅうに含まれるだろう。

 一方、ギーク主義社会ではどうだろうか。クラウドサービスによって、ビジネスを始める初期コストは大きく下がり、無料で提供するフリーミアムエコノミクスが可能になった。リービン氏によると、最初の価値が低くても、その後の機能追加などによって徐々に価値が増えていくという状況になったという。「最高の価値は未来に存在する」というのである。

 実際、Evernoteの有料会員(プレミアム会員)は、使い始めたばかりの1カ月程度では1%以下と低く、1年(12カ月)で約8%、3年(36カ月)では約23%にも達する。「無理やりお金を払ってもらうことはしていない。Evernoteを好きになってもらった人にプレミアム会員になってもらっている」

 もちろん、Evernote側も製品を常に改善していかなければならない。だが、長く使ったユーザーほど価値を感じるビジネスこそが「クラウド時代のビジネス」だという。

 今後、EvernoteではFacebookやTwitter、mixiなどといった「ソーシャルライフに貢献するサービスとの融合を強める」方針。個人個人のナレッジを溜めるツールとしてだけではなく、ソーシャルライフとも融合するという。



これを書いたのは、個人個人が持っているナレッジをソーシャルライフと融合させるというターゲットとロードマップをもっていること。フリーミアムエコノミクスの中、クラウド時代のシステムとして長く愛されるシステムを目指す。初期の価値は低くても、状況状況で機能が付加されていく。

1. App Store
2. クラウドサービス
3. オープンソースインフラストラクチャー
4. ソーシャルメディア
5. フリーミアムエコノミクス

という、外的要因が重なって、今後強力な、またeasyなプライベートメディア作成(キュレート)、発信システムがどんどんできていく場合、それがビジュアル的にもクールで、且つ話題に特化したもの。ある種ブログににているかもしれませんが、タイムリーな情報をlogしていくということにおいては、ブログより利便性とタイムリリー性に富んでると想います。毎日自動的に発行されるPaper.liのように。

更には、スマートフォンをはじめ、モバイル環境も整ってきています。高画質な写真や動画を簡単にUPでき、記事にできる。位置情報の付与、ルート・トラッキング、タイムリーな状況、それらを簡単に付与できる環境が整いつつあります。以前はスキルの必要だった情報収集および編集・公開も狭い範囲ながら可能になり、且つツイッターやフェイスブックといったSNSにて拡散も可能。タブレット端末があれば、操作性も良く、ベッドで寝転びながらそこそこしっかりした記事も書ける。ユビキタスの世界です。攻殻機動隊の世界です。

長々書きましたが、昨今書きたくてかけなかったキュレーションの話を一気にいたしました。
素人なもので、間違いやカン違いも多々あるかと想いますが、真剣に私見を書きましたので、どうぞお許し下さい。

また、引用させていただきました皆様、いい記事をありがとうございました。
この場をかりて御礼申し上げます。


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2011.04.23 Sat l IT的な情報 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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