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本日(正確には昨日)、上海より帰宅しました。

海外出張の機会が多いわけでもなく、中国は12年ぶり。
その頃の広州は「爆発的発展」が起こり始めた時で高速道路やビルが乱立「し始めた」、すなわち「建っている途中」でした。既に数戸は超高層ビルが建っていたのですが、その麓にはまだまだ民家がたくさんあって、皆が集まって、上半身は下着姿(もちろん男)、わいわい一台のテレビを大勢で見ているという、昭和的なイメージがありました。その時の出張の目的は、当時韓国でアウトソーシングしていた会社が中国でアウトソーシングをはじめるということで見学に行ったのですが、それから10年。あっという間に時代が変わり、すっかり中国が経済の中心になっています。

今回の目的は、大雑把にいうと「サプライチェーンの川下とのミーティング」「大手客先の中国進出に伴う弊社の展開可能性の探索」「現地法人の訪問・見学と現在の中国ビジネス実情聴取」でした。
その目的からしても既に後手後手な感じがしますが、よくもまぁ、こういう「当たり前に言われていることをもっと早く実感できないのか」と我ながら反省しきりの出張でした。企画という「実際に目で見て足で稼ぐ前に情報が先行して収集され、机上で組み立ててしまうこと」をしばらくやっていると陥りがちな罠ですね。肉体労働チックな私としては、随分と自分らしくない仕事をしているものです。

百聞は一見にしかず、とはよく言ったもので、実際に現地の方々と話をして、中国の現在のパワーと中国ビジネスの「危うさ」というものを肌で感じることができました。

人、人、人・・・

10年前の訪問時は、立ち寄ったお土産屋さんに客の数の3倍くらいの従業員がいたりして、町では道路に自転車が「激流の如く」走っているという状況でしたが、今やその人たちは「ある一定の場所」に集まって、組織の中で動いているという感覚。しかも(もちろん場所によって格差は大きいものの)賃金は年々上がっていて、政府が打ち出している「所得倍増計画」に全く沿って走っているという、何とも経営的に先を読みにくい状況。

とはいえ現時点での労働賃金は日本に比べて未だ安い。それが余計に思考を難しくさせます。
今や日本からの直行便が様々なところへ伸びていて、下手をすると新幹線で東京から大阪に移動して在来線に乗り換えて自社工場へ向かうよりも短い時間で、労働賃金1/3の場所へ移動できてしまうという時代。しかも新幹線とか高速道路も充実し、大陸内での移動も以前に比べて激的に速くなっています。ただしその労働賃金もどんどん上がっていっていますが。
もちろん賃金の考え方も古来の日本方式とはちょっと違って、固定給+残業、固定給+歩合等、お金が最優先であり、実力主義と言ってしまえばそれまでですが、プレミアムが前提の給与体系になっているという点もなかなか難しい。この月曜日は国民の休日らしいですが、その休日の出勤なら3倍以上のプレミアが付く。だから出たいという従業員もいたり、「あそこの会社の方が残業が多いらしい」ということで移籍したり。
従業員が(自分の意思で)毎月2~3割程入替わり「半年もたてば総入替してるよ」とか、またその根拠が給料の高低だけならまだしも、社員食堂の美味しさとか・・・やはり「日本方式」が通じない場所であることを実感。

「先進国から技術を学んだらハクが付く」ということで、教えた時点で他へ流れるという、教育に費やした時間の浪費的・技術流出による損失的・実質かかったコスト的な様々なリスクというものは、今までメディアでは散々聴いてきた話だし、もちろん自社内のリスクという形で良く聴いてきたものの、現地で実際に話をして「あたりまえじゃない」的に言われると、なんだかなぁ・・と想いを馳せてしまいます。

お金もたくさん持っていて、投資判断があっという間。本当に裏づけがあるのかないのか、それが定かで無くとも「やってしまう」という状況。それだけお金が「あるところにはある」、ということ。

人と人のつながりが支配的。政府の意向も重要。
ロジックでは語れない「モヤモヤ~ン」っとした部分がビジネスの流れを決めるという、ドラッガーさんやポーターさんに「こういうときってどうすればいいですか?」って聴いてみたいよ、と想う様な状況。


とはいえ、それでも考えていかなければならない。

激的な量と速度で流れていく、カネと人の流れに乗っていかなければならない。

そして企画屋としては、次のトレンドを見て行かなければならない。


そう。中国は当たり前の様に「既に現実」であり、
「今から考える事象」ではないのですね。今更ですが。

インドは未だ未開の部分が残っているものの、政治的な統制が(不安定と相反して)無い分、今から何とか滑り込める可能性もある。ブラジルも然り。もちろん既に皆さん続々と進出されていますが。
しかしながら、各国相応のビジネス慣習なんていうものをきちんと理解する必要があり、少しでも時間をカネで買うのに例えば商社と組むとしても、それなりの資金力・・・というより体力が必要。

そんなグローバルな視点を未だ持てない未熟企画屋ですが、日本の立ち位置、例えばアメリカの立ち位置、そして上海を始めとする中国の立ち位置を、少し見識者の方々の記事を引用しつつ考えたいと想います。

上海万博を考える ー 小谷 まなぶ : アゴラ - ライブドアブログ

・・・前略

大阪万博のような、盛り上がりは、上海ではあるのかと言えば、それは、無いように思う。しかし、上海人にとって、上海万博に向けてのインフラ整備によって、非常に生活の便が向上したことが事実である。地下鉄の整備、公園の整備、上海市内のほとんどの道路を再舗装し、そして、市内の建物のほぼすべての外壁のリフォーム、再塗装などを行った。これで、街全体は、数年前と比べて見違えるほどきれいになったのである。
 
 その状況を見ていて、上海人にとっての万博は、参加するというより、街全体のインフラの整備と美化という点で、満足しているように思う。上海万博を行うまでに、多額の資金が街に投入され、これは、市政府の人間から聞いた話であるが、年間 3000億元(4兆円)の資金を5年間投入して、街の整備を行ったということである。
 万博景気で、上海は思うほど、世界同時不況でも影響を受けず、活気のある街でいれたことは事実である。しかし、万博景気が終わり、次の目標がいまひとつ見えていない上海であるが、政府の発表では、香港のような金融自由都市を目指して世界から投資を集めたいという次の目標を掲げているということである。
     ・・・ 記事を読む



確かに道路には花が未だに飾られ、高速道路は整備され、新幹線も走って(通る時に轟音でした)、すごく立派な街に見えますが、ずっと煙い。真偽は別にして「排気ガスとか工場の煙」とのこと。確かに雨が降ったときはちょっと晴れたような。何かの臭気・・1970年代に嗅いだ「ちょっと懐かしい」感じもして、まったく違う規模感と速度感で進化を遂げているものの、幹は諸先進国と同じなのかな・・と感じさせます。
上記記事の様に、確かに金融自由都市として世界から資金が流れて来そうな雰囲気のする街でした。


では先進国と言われているアメリカ・日本はどうなのか?

やばいぞアメリカ(2)―日本に追い越され始めたインフラ : アゴラ - ライブドアブログ

・・・前略

今でこそ、世界有数の債権保有国になった日本ですが、黒部ダム、東海道新幹線、東名高速などのインフラ建設を世銀借款に頼って来た日本は、世界銀行の最大の借り入れ国であった時代もあったのです。それにしても、その借金を返し終えた1990年頃から、日本の自信喪失が始まったのは、対外債務の返済と共に危機意識を無くした事が関係しているのでしょうか?

福島原発騒動で東電の存続が問題になっていますが、1956年に関西電力が着工した黒部ダムは、当時の関電の資本金の5倍超の大工事(現在の東京電力の資本金規模に直すと、5兆円規模)で、現在の東電が自力で福島原発処理をする事も不可能とは思えません。問題は、当時の関電の様な経営者が現在の東電には居ない事です。


高度経済成長という時代は確かに存在して、ついこの間まで「技術大国日本」「世界有数の技術力」とか言われてきたではありませんか。そしてその結果として、アメリカから仕事を奪い、更にはアメリカの数々の資産を買い漁れるくらいのことをやってきたのです。バブルははじけ、リーマンショックで打ちのめされ、そして今回の震災でダメージを受けた今日現在の日本に至っては、なかなか創出できないポジティブな記事です。

この様に書いて来ると、日本だけが「やばい」様にに思うかも知れませんが、「やばい」のは日本ばかりではありません。一人勝ちと思われている米国も、日本以上に深刻な問題を抱えた「やばい」状態です。
2004年のハリケーンカトリーナ災害では、初期出動の誤りでニューオルリーンズ市内の陸上面積の8割が水没する程の指導層の無能ぶりや、暴動、略奪を起こした一部市民のモラルの低さと比べれば、日本は未だ救われます。

組織の興亡には常に「人」「物」「金」の三つが重要な役割りを果たして来ましたが、米国民の勤勉さに衰えが見られるだけでなく、インフラと言う「物」の面でも日本に追い越されつつあります。

アメリカ大陸を空路で横断した人なら、眼下に広がる壮大な道路網には誰しも驚かされます。若い国とは言え、アメリカのインフラが古くから整備されて来た事を如実に物語る風景です。

50年前の米国は戦争被害が無かった事もあり、道路は勿論の事、完備した冷暖房や水洗施設、空港、港湾、公園、学校、病院、整った文化施設などのインフラの殆どが、永遠に追いつけないと思える程立派な物でした。今では、日本とは比較にならない程ひどいアメリカの鉄道でさえ、当時は米国の方が遥かに乗り心地が良かった位です。

処が、最近のNYなど東北部の大都市近郊の道路の整備は、一昔前の日本の道路並の酷さになって仕舞いました。ニューヨーク、シカゴ、ボストン、フィラデルフィア等の古い都市では、保守整備を怠ったため、水道水の10%近くが漏水し、明治初期に埋設された地下の蒸気管システムが老朽化により爆発する事故も起き出しています。

福島原発事故で計画停電が問題になっていますが、米国では事故も無いのに、北東部に住む五千万人以上の住民を巻き込んだ大停電も一再ならず起き、3回の大停電にすべて巻き込まれた私には忘れられない経験でした。


確かに。そのほか、この記事では、ミシシッピー川にかかる幹線高速道路の橋の崩落、ダムの決壊事故についても触れています。

これ等の事象は、目の前の豊かさを追求してきた米国が、基本的なインフラに十分投資してこなかった事を物語っており、最先端技術を誇る筈のアメリカも、インフラ整備の面では日本に追い越されつつある「やばいぞアメリカ」状態です。
     ・・・ 続きを読む



それに比べて、中国はただいまインフラ整備の只中です。
その技術レベルは別にしても拡大する力、そして極論として「スクラップアンドビルド」を繰り返す体力が今の中国にはあります。ビルも近代的、そして嗜好も近代化しています。特にテレビを見るとそう想いますね。

そして「国家資本主義」という考え方。それに対してどういうスタンスで挑むのか。

国家資本主義と闘ってはいけない - 『自由市場の終焉』 : アゴラ - ライブドアブログ

20世紀最大のイデオロギー闘争だった資本主義と社会主義の闘いは、前者の圧勝に終わった。今から社会主義を建設しようという国はないだろう。しかしそれに代わって新しい脅威になりつつあるのが、経済体制としては資本主義でありながら、国家が基幹産業をコントロールする国家資本主義である。

その例として本書で検討しているのは産油国、旧ソ連、インドなどだが、中でも最大の脅威は、いうまでもなく中国である。
     ・・・ 続きを読む


この記事では下記内容が書かれています。

・目標が明確で技術移転の容易な途上国には、国家資本主義が適している。その代表が日本。
・国家資本主義の特徴は、政府主導で輸出を拡大する重商主義。
・これに対して(かつてのアメリカのように)保護主義で報復する考え方もあるが、国家資本主義と同じ土俵で闘うのは賢明ではない
・中国やインドの得意とする低価格の工業製品で先進国が競争することは不可。安い工業製品は輸入、先進国は知識産業などで競争すべき。
・日本の産業構造は製造業中心の「新興国型」のままで、政治家も官僚もこうしたアジェンダ設定の変化に気づいていないためむずかしい。
・TPPをめぐっては農業問題ばかり論議され、知識産業やサービス業のグローバル化という問題は認識さえされていない。
・国家資本主義の優位は一時的。キャッチアップの段階が終わると、法の支配にもとづく自由市場が必要。国家がイノベーションを生み出すことは困難。
・しかしITの分野でも、中国は日本の先を行き始めている。むしろキャッチアップ型の産業構造を脱却するのは、日本の課題。

私はついつい日本は新興国→先進国というレールを乗ってきたとばかり考えてきて、その次の分岐点にいるのかと想ってこの記事を書いてきましたが、日本の産業構造は「新興国型」で「国家資本主義的」であるとのこと。確かに今回の原発対応の件についても、そういう見方をすれば納得できる部分が多いです。自由でありそうで自由ではない。それが「飛躍」を阻害しているのか、もはや飛躍する体力も残っていないのか・・・




今回の上海出張に関する雑感、及びそれに関係する気になる記事を紹介いたしましたが、結局のところ、

やるか、それとも、やらないか。

なんだと想います。

足元が悪い中で、どうやって現在の事業でキャッシュを「もぎ取り」つつ、どうやって「新しいこと」をやっていくか。「新しいこと」にも様々あり、新事業・新商品、合弁、M&A、に掛け算として国内外というグローバル戦略が重要になります。
あわせて現在のキャッシュを「もぎ取る」だけの体力を維持する、または「取り戻す」には、ある程度の流血も必要になるだろうし、そう考えた時に(総合的には意味もベクトルも異なるものの)今の「ある種コンサバティブな」中国のビジネスの在り方は、逆に合理的であるとも言えるかもしれません。

海外展開、特にBRICsへの進出はリスクを考えればきりが無いし、リスクヘッジをすべて考慮してからでは遅いのだと、頭ではわかっていても、肌に感じる、というか、五感で感じる機会が無かったために、やっぱり机上でしか考えてない人になっていたのだと、大いに反省。

黙って死を迎えるよりは、体力が残っている内に、動けるだけ動かないといけないのだ・・と思わせてもらった今回の出張でした。天安門事件から22年。中国はこの時間も「いろんなものを巻き込みつつ」確実に動き回り、そして成長しています。

そんな反省しきりの出張でしたが、良い面での中国も堪能いたしました。
特に過去と未来が程好い調和で混在している上海リングの散策は永遠に忘れられない記憶として残ると想います。今のタイミングで上海リングを見れたことはとても重要で貴重なことなのだと、今でも物思いに耽っています。

そんな楽しい話はもう一つのブログに書きましたので、よろしければ御訪問下さい。


追記:中国事情として、記事を追記します。

中国が突如「技術国」に、日本は新たな対中戦略が必要 2011/05/16(月) 10:52:22 [サーチナ]

[★★]なぜ日本の産業構造は製造業からサービス産業へ転換できなのか - pikarrrのブログ

中国人が虎視眈々、日本の技術は盗まれ放題? 論文捏造疑惑で明らかになったずさんな技術管理体制 JBpress(日本ビジネスプレス)



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2011.06.05 Sun l 仕事的な日記 l コメント (0) トラックバック (0) l top
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